「押すなよ!?押すなよ!?」と言いつつ熱湯風呂に入れられたり、熱々のおでんを食べさせ合ったり。
日本を代表するリアクション芸人、ダチョウ倶楽部の団体芸をあなたも一度は見たことがあるでしょう。
リーダーの肥後さんが進行し、上島さんが操り人形となり、寺門ジモンさんが横で煽りまくる。
見事に完成された団体芸で、彼らはもう30年も、今のようなスタイルを維持し続けています。
もしかしたら、いつも熱くて痛い思いをしている上島さん本人は「損な役回りだ」と思っているかもしれません。
「俺だけつらい思いをするのは不公平じゃないか!!」と内心腹を立てているかもしれません。
しかし、優れたチームワークを発揮するためには、
全員の気持ちを汲んで平等に扱うことはできない、というのが一つの現実です。
例えば、バスケットボール。
バスケットのコーチがフリースローを打たせるのは、
成功率が88%の選手であり、
決して50%の選手ではありません。
仮に成功率50%の選手が、今回が選手人生最後の試合で、どれほど血のにじむ努力をしてきたとしても、選ばれることはないのです。
一言で言えば、適材適所。
それが、優れたチームワークを作るために必要な考え方だからです。
これはビジネスをする上でも全く同じことが言えます。
もしあなたがご自分のビジネスを成長させようとしているなら、全ての社員を平等に扱うのではなく、
「ほとんどの労働者は一人一人違う」という認識に立つ必要があります。
優れたビジネスリーダーは、従業員の中から、頭が良い者、懸命に働く者、配慮に優れた者を探し出し、
彼らには他の者とは違う重要な責任を割り当てるのです。
ビジネスのチームワークを作ることは無批判に平等を信じることではありません。
あえて残酷な表現をするなら、「不平等を認識し、利用すること」なのです。
このように、ビジネスにおいてリーダーが自覚しなければいけない、「苛酷な真実」というのは他にもいくつもあります。
その真実と正面から向き合った者だけが優れた経営者・リーダーとしてビジネスを成長させ続けることができるのです。
もしあなたが、経営者として今よりもっと強いリーダーシップを発揮したいと思うのでしたら、
今回ご紹介するこの本はとてもお勧めの一冊です。
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『社員を動かす社長のカリスマ仕事術』