消費者の頭の中を覗く天才、ドルー・エリック・ホイットマンはこんなことを言っています。
「もし私が誰かに、髪を切る理由をきかれたら、”髪が長くなった”とか、”妻に言われた”とか、”手入れが厄介になってきた”とか言うだろう」
しかし彼が言うには、これは本当の理由ではないそうです。彼が髪を切る本当の理由はこうです。
「私に髪を切りたいという気持ちにさせる本当の理由は、私が人前に出たときの印象を気にしているから。
変な髪型で歩き回ったら人はどう思うだろう?と心配だからだ」
つまり、最初に紹介した理由はあからさまな虚栄心を隠したかったり、あるいは批判にさらされて自分が傷つくようなことを避けたい、という思いから言っているのだと、彼は言います。
セールスパーソンがこのことから学ぶべきことは、人間がある行動を起こす時、その根底には人に言いたくない隠し事とも言える「本当の理由」があるということです。
それを知ることで消費者の注目を、あなたの商品の価値やメリットに結びつけてあげることができれば、セールスはもっと楽になるでしょう。
消費者はいつも「~したい」「~でありたい」という本当の気持ちを心の中に秘めています。
セールスパーソンやマーケッターはそのことを絶対に忘れてはいけないのです。
今回ご紹介『クロージングの心理技術21』ではこのような身近な体験談を交えつつ、著者のドルーが数々のクロージング術を余す所なく教えてくれています。
セールススキルを高めたいという方はぜひ一度ご覧になってみてください。
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クロージングの心理技術21